全然大丈夫

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マッサージ屋さんのこと

入社以来いつか行こうと思っていたニュー新橋ビル2階の怪しげなマッサージ屋さんの中から台湾式マッサージ「神の手」という直球にも直球な名前のお店に行く。ネットで調べたところ「大丈夫そう」な感じだったので。

1階でお金を下ろして勇気が萎む前にと早足でお店に。初めて風俗に行く男の人はこういう感じでしょうか。入り口でメニュー表を見せられ初心者向けっぽい「指圧30分+足裏30分6000円」にした。

ブクブクと発泡している謎の緑の湯に数分足をぶち込まれたのち足裏マッサージ。良い匂いのするヌルヌルを足に塗られてゴリゴリやられる。これだけでかなり良いので次回足裏だけでもいいのでは? 確か私の入った直後に向かいの部屋に入った「シャチョさん」と呼ばれているオジサンの妙に色っぽい吐息が聞こえる。そちらに目をやるとお姉さんがシャチョさんの上に仁王立ちになり背中をゴリゴリ踏んでいた。人が人に踏まれている光景は初めて見た。

次に指圧。背中にピップエレキバンを12枚貼っているので剥がした方がいいか聞くと、お姉さんは日本語が苦手らしく他のお姉さんを呼んで通訳された。台湾語でピップエレキバンをなんて言うのか聞き取ろうとしたがよくわからなかった。なんにせよ貼ったままでいいよとのこと。指圧は腕とか腰とか首とかふくらはぎとか背面と呼べるところは全てに施された。尻を揉まれている時は状況のおかしさに、顔を突っ込んでいるベッドに開いた穴の中でこっそり笑った。シャチョさんの悩ましげな吐息もおかしさを増大させた。指圧も強さはちょうどいいし満遍ない感じでとても良くて、次回は指圧だけでもいいのでは?と思った。変わり身が早い。

終わりを告げるタイマーが鳴り、起き上がろうとするとお姉さんが「あれ、もう終わるの?」と。これは延長されるやつでは…と思って今日は大丈夫(かなり勇気が要った)、でもまた来るよと返して着替え、入り口に。促されてソファーに腰かけると謎のローヤルゼリードリンクの小瓶を渡された。目の前の小机に灰皿があり、さっき会社で最後の1本を吸ってしまったことを悔やんだ。空の瓶を渡してお会計をしようとすると「ゴセンエンダヨ」。メニュー表には6000円だったし日本語が堪能でないお姉さんの言い間違いかと思い、多い方を採って6000円を渡してみる。私はそういうところがある。特に何も言われなかったのでそれでいいらしい。というか数えてもなかった。再訪すると思う。  

堀ちえみのブログからお借りした看板の写真