久しぶりに自分の素の爪を見ている。去年の春頃からずっと爪にジェルネイルをしていたのをお休みすることにした。ジェルネイルは大体3週間ごとに塗り替える仕組みで、特性上そのたびに爪の表面を削るため負担はまあ大きい。1年近くも続けていたので爪が悪くなってしまうのが心配だった。
実はもう少し前にお休みするつもりだったが、担当の人に言い出しづらかった。いつもオフ(前のネイルを落とすこと)+新しいデザインを施してもらうというループなので、オフだけにしてその流れを断ち切れば次はいつにお店に行くことになるかわからない。下手したらもう行かないこともあり得る。つまりあちらからするとお客さんが減ってしまうかもしれないというわけ。バカみたいだと思われるかもしれないがそれがとても申し訳なくてずるずる続けてきた。
それに担当の人は腕もよく私の好みをよく理解してくれていた。新しいデザインにすると気分がよくなるし、ネイルをお休みしたかったことなど忘れてしまっていたのもまた事実である。
何度も知恵袋で「ネイル 休む 言い出しづらい」「オフのみ 言い訳」などと検索してはシミュレーションを重ねて、やっと素顔を見せた爪は傷ついて薄くなっていた。結局そのケアに腐心することでお金と時間が食われている。そういう人生です。